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Femtech

"Female"と"Technology"を掛け合わせたことば、
Femtech。女性が感じている健康上やライフスタイルの悩みを
テクノロジーの力で解決する商品やサービスのことをいいます。
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仙台駅前AERで行われたFemtechせんだいの会場には
さまざまな新商品や、これから広がるであろう
サービスを紹介するブースとともに
各分野のスペシャリストによる講演が行われました。
そのひとりが高校時代からの友で
拓殖大学准教授・博士(スポーツ医学)の鈴木なつ未さんです。

今年出版された鈴木なつ未さんの著書、
「真剣に生理の話をしよう-子どもの自立につながる月経教育」は
今でこそやっと語られるようになった分野の先駆者として研究し、
また長年オリンピックアスリートをサポートしてきた立場で
わかりやすくまとめられた一冊です。

必要なのは「困った」を相談できる力。
記録し自分を知ることで人として成長できる。
月経は「面倒」ではなく「健康の証」。

女の子をもつお母さんお父さん、先生方・部活の指導者には
特におすすめしたいのですが、
これくらいの知識をみんなが持っていたら、と思うものでした。
一方で、ずっと女性として生きながら、感覚的にはわかっていても
知らなかったこともあり私自身も勉強になることばかり。

サポートするアスリートとの会話のやりとり(もちろん個人名はわからない形です)
も実例として載っているので、声がけの仕方のイメージもできるはずです。
むずかしいことを優しく深く、この一冊にはひとを大事にする
著者の性格まで滲んでいると思います。

講演の中でも触れられていたように、かつて、
母校・宮城学院では自身の生理を把握・記録する「生理日誌」というものがあり
(今はアプリも便利ですよね)
基礎体温を測って提出するのが夏休みの宿題でした。
(当時は面倒くさいと思っていました笑)

私自身は2歳差の姉妹で父も母校の教員という家で育ったので
自分の体のことを話すのが普通のことでした。社会人になってからも
女性陣が仲良くて何でも話せるひとばかりだったことや
周りの男性の先輩たちが既婚者が多いこともあって、
「頭痛があって・・・」と同じくらいの感覚で
「生理痛で・・・」と言っていました。
体調勝負の仕事だから、近くのひとに知っていてもらうことが
自分の責任であると思っていたこともあります。

ですが、実は面食らっていたひともいたということも、ありました。
つい最近も、同年代の男性との話の中で
20年くらい遅れているなと感じる出来事がありました。
でも若い世代からの教育が進んでいけば、確実に変わってくるはずです。
そしてまずは女性自身が自分をたいせつにして
よりよく生きるための知識を、と本を読みながら思いました。

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【同窓会 after a year】
ちょうど去年の今頃開催された大規模な同窓会。
今日はなっちゃんの講演のあと
10人での開催(赤ちゃんゲストを含む)。
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思春期に、自分たちだけで何とかするということを
覚えたのはなかなかに濃い時間だったなと思います。
あの時と同じように困った時はいつでも声かけてよ、
って言いたい。同級生の特権でしょ。
少し酔っ払った友にハグされる幹事も悪くないのよ。

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2024年11月 2日 20:48に投稿されたエントリーのページです。

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